2012/08/14

珍しく

二日続けてのブログになります。
別に二日続いたからといって、たいした事でもないのに自意識過剰。

と、いうのも今年の夏は「見る観る(ミルミル)」をテーマにしようと決めたからです。
テーマとか、自分で言ってるのはバカ。しかもミルミルっていう狙いは寒いだけ。

昨日は番外編という事で、歌の練習とラーメン二郎。
さっそく初日からつまずいている。

そして今日は!
ビックリマークを付ける程の驚きはない。

日本橋三越に展示されている、佐藤玄々の「天女(まごころ)像」と、映画「ミヒャエル」の鑑賞でした。


「天女(まごころ)像」はマンガの「オッス!トン子ちゃん(タナカカツキ著)」で知りました。むしろ何度も行っている「川崎市岡本太郎美術館」もトン子ちゃんを読んで行ったので、そういう類いのモノの情報源になっています。どちらも素晴らしかったので、ほんとサンキューです。

「天女(まごころ)像」は、色彩や形状や存在感が「執拗×執拗+執拗の二乗」といってもまだ足りない程の存在なので「怖い」「ケバい」「異様」「まごころ感0」といった感想を抱く方が多いようです。
ですが、実際に目の当たりにすると、執拗な作り込みや、色の重ね方なんかは確かに度を超していますが、全体的なバランスはむしろしっかりと落ち着いているようにも見えました。自分的には「まごころ」という作品名も、細かい形の積み重ねや、配色から優しさを感じたので「その通り!」とかしわ手が(海原雄山)出ました。
ですが、まあデパートの中にこんなサイズと色彩の像があるのに驚きでした。





その後、渋谷で映画「ミヒャエル」を観ました。
自分自身、すごく映画を観てる人からしたらそんなに量は観ていませんが、それでも少しは観てきたつもりです。
そんななかで観た、この「ミヒャエル」…
いやぁ〜、すごい映画を作る人っているんですね〜。

内容に触れちゃうのもアレなんで、あまり詳しくは言えませんが、全部で3度ほど予想もしなかった展開がありました。
とても普通な感じの大人しい会社員が主人公なのですが、実は彼には秘密があって、自分の家の地下に子どもを監禁しているんです。

…ってまあ、あらすじはこちらで↓
http://sandaifestival.jp/movie_01.html

とにかく、主人公の人物像もさる事ながら、映画の撮り方の視点が面白いんです。
明らかに異常性のある主人公なんですが、そういった部分はあまり描かず、その人物の平穏な日常にスポットを当てているんです。
なので、突然現れる主人公の異常性が異常に際立つんです。
それに、長回しのシーンを多用しているんですが、それすらも伏線として利用している感じもありました。


すごく静かで、悪く言えば退屈な部分も多い映画なのかもしれませんが「CUBE」を観た時と似たような衝撃がありました。方向性は違いますけど。


別に観なくていい映画
観た方がいい映画
観るべき映画
の「観るべき映画」に食い込む、素晴らしい映画でした!